理科教室の晴雨計は気圧変化を表すだけなく、美しい。
“地球儀”“気圧計”“ガラスの容器”‥‥‥理化学教室にあったこれらの物体は、 そこはかとなく少年の好奇心をくすぐる魅力があります。さて、ご覧の物体、どことなくクラシックな趣のガラス容器は実は「晴雨計」です。読んで字のごとく、晴れ、雨を予知する装置です。すなわち気圧計の1種、世界で最も古い、気圧による天気予報計なのです。
どうやって予報するの?
ガラス容器の細い管部分の水位を見ます。気圧の変化と共に、管部分の水面が上下します。 例えば、管の中の水面が上昇すると、低気圧が接近していること現し、反対に菅の中の水面が下がったときは、高気圧の接近-すなわち晴れることを予報します。
ガラス容器の中に入っている液体は単なる水です。見やすくするために食紅で着色された水です。
意外なコミュニケーショングッズです。
気圧計/バロメーター机の上に置いてあると、だいていの人が「コレ何?」って聞きます。理化学教室にあるような不思議な物体があると、やっぱり気になるもの。すると、晴雨予報グラスが実際にどの程度予報したかってことや、その原理の話、17世紀の気圧の話、それに気圧の変化と体調の変化の話などなど、会話のネタがつきません。インテリアグッズとして見てもかなりgoodですから天気予報をオシャレに楽しんでしまいましょう。
テラ(地球)の感情の浮き沈みを見ているよう。
それだけではありません。管の水位は常に何かしら変化していることが多いです。1日のうちで同じ水位でいることはあまりなかったようです。(もしすると昨今は異常気象のせいかもしれませんが。)だから地球の息づかい、あるいは地球の感情の浮き沈みを見ているようでもあり、そこに理系的な詩を感じることもあります。
気圧と体調や気分
気圧や温度や湿度の変化によって引き起こす病気のことを、「気象病」というようです。地球の気分と自分の体調や気分が連動しているかも知れません。この相関関係のあるなしを晴雨予報グラスを使ってチェックしてみることも、あるいは自己管理の一環として使えるかもしれません。
正確に予報できるの?
17世紀の「晴雨計」と考えていただければ、21世紀の天気予報に比べて、より正確であることはありません。大気の気圧の変化に伴い、雨になったり晴れになったりを予想するわけですが、低気圧になった=100%雨というわけでもありません。気圧が低くなった→洗濯物を取り込んでおこうか。という程度には役に立つかもしれませんが。数時間後の正確なお天気はどうなんだ?は現代ではむしろ気象庁に問い合わせる方が正解なのではないでしょうか?
※菅の水面が下がる。⇒晴
実際に私(店長)が実験してみると、「ググっと管の上の方に水位が上がっている」 ⇒数時間後に夏らしい激しい通り雨の時がありました。でも、管のてっぺんにまで水位があがっている。 ⇒すわ雨か?と思っていたら、湿気が最高に多くなり、寝苦しい熱帯夜になっただけのこともありました。
※管の水面が上がる。⇒雨かも?
晴雨予報グラス好奇心旺盛な少年少女にとって、晴雨予報グラスは格好の興味の的。地球の大気の状態や天気予報の原理を体験的に知ることができ、理科に対する理解はさらに深まります。晴雨予報グラスをキッカケに、親子の対話を深めることもできますから、少年少女へのプレゼントとしても最適な商品ですよ。