天気管と美しい結晶の謎。
この不思議な器具は19世紀のヨーロッパで使われた天気予報の道具です。樟脳などいくつかの化学薬品をアルコールに溶かしてガラス管に詰めたもの。溶液や沈殿の状態によって近未来の天気が予想できるためストームグラスあるいは天気管と呼ばれます。
19世紀初期にはすでに航海時における天気予報の道具として、当たり前に使われていました。進化論を生み出したチャールズ・ダーウィンが乗船したビーグル号や、ジュール・ベルヌの小説「海底二万里」に登場する潜水艦ノーチラス号にも搭載されています。航海には必須の道具でしたから、各地の港にも設置されていました。
では、いかにして天気管内の結晶が天気に感応して変化するのか?大気の温度や湿度、気圧、大気電気学的な影響等によって、溶解度や結晶形状が変化するためと考えられています。が、その仕組みは未だ完全には解明されてはいないようです。19世紀科学の謎の一つです。
ところで、当店では直径30mmガラス管のストームグラスを数年前から販売していましたがかなり人気があります。そこでこの度、ぐっと容量が大きくなって、直径90mmのガラス球である「ストームグラス地球儀」を販売しようということで、数ヶ月事務所において様子を見た結果、直径30mmストームグラスよりも優れた特性を持っていることがわかりました。
直径30mmストームグラスは27度を越える夏季になると、結晶量が減少して大きな結晶が観察しにくくなるという短所がありましたが、「ストームグラス地球儀」の方は容量が大きいためか、気温が上がっても豊富で美しい結晶を観察できました。
天気予報と天気管
天気予報システムの完備されている現代では天気管から天気を読み取る切実な必要性がないために、わざわざ天気管を習熟しようという気にはなりにくいです。結晶の量や形状の変化を見て「おや?」っと思ったら天気予報を見ればいいわけですから。ストームグラスによる天気の予想としては「この分では数日後に雨が降るか嵐が来るかも知れないね」ぐらいで十分かと思いました。
天気予報と天気管
天気予報システムの完備されている現代では天気管から天気を読み取る切実な必要性がないために、わざわざ天気管を習熟しようという気にはなりにくいです。結晶の量や形状の変化を見て「おや?」っと思ったら天気予報を見ればいいわけですから。ストームグラスによる天気の予想としては「この分では数日後に雨が降るか嵐が来るかも知れないね」ぐらいで十分かと思いました。
地球を感じる面白さ
それよりも、ストームグラス内の結晶変化がとても美しく、時に見とれることもあります。この小さな球体の中に、結晶が成長したり、崩壊したり、浮遊したりして、日々変化します。
お天気というのは地球表面の大気の変化の現れです。その変化の予兆が小さな一個の天気管に結晶の変化として表れる。大気と天気管が連動していて、巨大な地球大気より数日前に小さな天気管が変化する。
この関係はそれなりに納得できるものがあります。だから天気管を通して「地球」の変化を感じるのは「なかなかいいね!」と思うのです。これがおもしろ雑貨屋デジモバで、商品としての天気管を販売しようと考えている理由です。
それに実は、地球を感じることの面白さだけではなくて、何より美しいことも大きな理由です。こんな、なんでもない小さな器具の中に、自然が造形するとても美しい結晶が毎日少しずつ変化していく様はアートそのものなのではないでしょうか?
見てるだけで「地球」と「アート」、このとどちらもが感じられる天気管をぜひお手元に置いてみてください。あなただけでなく、好奇心いっぱいの彼女にもプレゼントしてあげると喜ばれますよ。
仕様
・商品サイズ:幅140×高180×奥行90(mm)
・ガラス球直径:90mm
・パッケージサイズ:幅135×高315×奥行130(mm)
・材質:ガラス(管)、木材、水、エタノール、樟脳(ショウノウ)他
・本体重量:約460g
・生産国:中国
直径30mm「ストームグラス」と球径90mm「ストームグラス地球儀」の大きさ比較
ストームグラスの原型に近い、スリムでクラシックな直径30mm)の「ストームグラス」はこちら >>