無限に変化するしくみとは
サンドピクチャーは、密閉された2枚のガラス板に砂と水と空気だけが内臓されています。 水と空気の微妙なバランスで砂が各部から砂時計のように落ちて神秘的なランドスケープを造形します。
砂の落下速度はフレーム内の空気の量に左右され、付属のインジェクターで空気の注入出で速度が調整できます。砂が落ちきる時間は1、2分~数十時間と多様です。落ちきって絵が完了したら、上下をひっくり返すとまた新しい絵が自動生成されます。
ひっくり返すと、上部の砂の層に沿って気泡が横に広がって行き、砂の落下を止めて行きます。それまでに降り積もった砂の地平線に、更に砂が堆積して新たな形を造ります。あるときは1本だけの、ほんの小さな砂の流で微かに降り積り、あるときはどさっと流れ落ち、画面に砂が舞い上がり、砂によってはキラキラと輝きながら降り積もります。
また、あるときは、流れる砂と、止める気泡がバランスして動きが止まります。長い間、それこそ一日中止まっていたかと思うと、何かのキッカケでまた微かに動き出します。
やがて画面上部の砂の層の一部が決壊すると、急激に崩れ落ち、そして全ての砂が流れ落ちた後の砂絵の画面は、今度は手を加えない限り変わることなく、じっとして動きません。その絵に飽きたら、またひっくり返して、最初から始めます。
この全てのプロセスは砂の織りなす、ただ一度切りのアートです。
●サンドピクチャーの動画はこちら
アート雑貨としてのサンドピクチャー
山歩きの最中に一休みして岩に腰掛け、高い空に浮かぶ雲や、風に揺れる梢をただ、じーっと眺めていたことはないでしょうか?どれだけ長い間眺めていても、飽きることなく気持良く感じますよね。
サラサラと降り積もり、ゆっくりと造形する砂の動きは自然そのものですから、見飽きることがありません。一般的なアート作品のような自己主張が微塵もない優れたインテリア・アートです。生活の様々なシーンでお楽しみいただけます。
また、手の平に乗るサイズのスタンドミニは、とっても可愛いアート雑貨ですから、プチギフトとしてもお役に立てるでしょう。
居間のサイドボードやテーブルに
居間のサイドボードやテーブル、あるいはベッドサイドに置いて楽しむのには、スタンドタイプがオススメです。壁付タイプでも、スタンド用足を付けて立て掛けることが可能です。お好きな曲を聴きながら、お酒を少し嗜んで、サンドピクチャーの動きを眺めるのはとても豊かな時間です。
窓辺のカウンターには
窓辺のカウンターにはスタンド丸型タイプやウインドーがオススメです。サンドピクチャーの向こうに窓のカーテンや、外の景色が融け合ってとてもロマンチックです。
玄関のサイドボードの上に
玄関にもいいですね。スタンドタイプだけでなく、壁掛けタイプも必ずしも壁面に貼り付けると考える必要はありません。例えば玄関のサイドボードの上に立て掛けるのもカジュアルでいい感じです。ひっくり返して出かけておいて、帰ったら、どんな絵になっているか見るのも楽しいですよ。
寝室には
寝室の壁に壁掛けタイプをセットして、眠りにつく僅かな時間をボーっとして眺めているとだんだん眠くなってきます。睡眠用の動画として有効かも知れませんね。同様にベッドサイドテーブルにスタンドタイプを置くのも良いですよ。
パソコンの横には
お仕事に疲れたとき、頭をリセットしたいとき、サンドピクチャーをくるっとひっくり返して、新しいアートの生成を眺めていましょう。だんだん脳みそがスローになってくるでしょう。だからパソコンの横にスタンドタイプやスタンドミニタイプを1つ置いておきましょう。
キッチンカウンターに
お料理の合間にくるっとひっくり返して、新しい絵ができるのを楽しめます。スタンドタイプやワイドスタンドタイプがオススメ。両面から見ることができますので、ダイニングルームでお料理を待っている人も楽しめますよ。
和室にも
ただ一度の砂のアートだから、「祇園精舎の鐘の音、諸行無常のひびきあり‥」と、古の日本文化と通底しているようにも思えます。だからサンドピクチャーを和室にセットしてもぴったりと合ってしまうのです。壁掛けタイプなら、「ナチュラル」柄をお勧めしますが、「ムーン」柄もシュールで面白いですね
デッドスペースの壁面に
廊下や階段の下などデッドスペースの壁面に壁掛けタイプならジャストです。
おトイレの壁に
おトイレの壁に壁掛けタイプをセットするのもいいですよ。座ってフムフムと考えごとをめぐらすときに最適ですね。殺風景になりがちな洗面所にはサンドピクチャーを置くといいですね。
造形のコントロール
砂の落ちる量はコントロールすることが可能です。作品の両サイドに空気注入用の微細な穴が空いています。インジェクターで空気を注入すると、発生する小さな気泡が砂を支えるため、気泡が多いほど砂の落下量が減り、絵の変化はゆっくりとなります。
逆にインジェクターで気泡の空気を抜くと、落下量が増えます。落下量の多い少ないで、砂の層のイメージは一変します。だからどんな模様が描かれるか、ゲームのような感覚で砂の造形を楽しむことができます。
さらに、トントンと画面に振動を与えても砂の流れは変化します。その他、壁付けタイプや丸型スタンドの場合は左右に360度回転可能ですから、絵の途中で僅かに角度を変えるとことで絵の生成をコントロールすることが可能です。
二度と同じ模様は描けませんので、気に入った絵ができた段階で、ひっくり返さないでそのままにしておくこともできます。
オーストリアの鬼才クラウス・ベッシュ
永遠に躍動するランドスケープを自然のエネルギーとファンタジーで表現するサンドピクチャー。1988年サンドピクチャーの原型を開発。1990年のスイスのウイル展覧会で初めて作品を発表。
1994年のスイス・チューリッヒ展で現地テレビにも紹介され、サンドピクチャーは躍動する砂の絵画として確固たる評価を得る。現在サンド・ピクチャーの第一人者として国内外から確固たる評価を得ている。今、人は彼を「サンドマン」と呼びます。
サンドピクチャーは1990年より、工芸品として、オーストリアのクラウス・ベッシュサンドディビジョン社で生産されるようになりました。比重の異なる砂の配合は門外不出の秘儀ですから、クラウス・ベッシュが一点一点手作りで仕上げます。
精緻な砂の小宇宙
砂全体はいくつかの比重と色の異なる層に分かれています。同じシリーズの商品でも、額縁の色や背景の絵によって砂種は微妙に異なります。鬼才クラウス・ベッシュがアートとして製作したときから会得してきた独特の方法によって選定し、精密に配合された構成になっているのです。